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さて、「今日の一言メモ」第424回です。
「旅の日」
今日5月16日は「旅の日」です。今から331年前の1689年3月27日に、松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立ちました。
そして、この日が太陽暦で5月16日にあたることにちなんで、1988年(昭和63年) に日本旅のペンクラブが制定した、というのがこの記念日の由来です。
ともすれば忘れがちな旅の心を、そして旅とは何かという思索を込めて問いかける日とされています。
「躓く石も縁の端」
これまで毎年、出張や企画合宿を含めて富山、金沢、軽井沢、京都へそれぞれ年2回ずつ訪れていた他に、単発的な旅にも行っていました。
今年は、このコロナ禍が大きくなる前の2月に富山、金沢に行ったきりです。今は、旅はおろか県境を越えることもままならず、住まいのある橫浜から東京都内への移動も自粛しています。これだけ行動を制限するのも生まれて初めての経験です。
「躓 (つまず) く石も縁 (えん) の端 (はし)」という言葉があります。歩いていて、たまたまつまずいた石ころも数ある石ころの中の一つだと思えば、端くれの縁ではあっても何かの縁で繋がっているということです。
それから、どんなつまらない関係でも大切にしなければならないという意味になりました。類義の言葉として、「袖振り合うも多生の縁」があります。
知らない人と、たまたま道で袖が触れ合うようなちょっとしたことも、前世からの深い因縁であるということです。
人との縁はすべて単なる偶然ではなく、深い因縁によって起こるものだから、どんな出会いも大切にしなければならない、という仏教的な教えに基づいています。
日常を離れて旅に出ると、必然的に小さくても新たな出会いに恵まれます。そんな機会を持てるようになるのは、いつになるでしょうか。
縁は大切に育むもの
人が一生の中で、出会う人や物や事は無数にあるでしょう。その中には、できれば出会いたくなかったと思うような人 (物・事) もあるでしょう。
でも、出会えて良かったと思える経験もまた多いはずです。特に、大切な友人との縁を育み、保つためには、定期的に連絡を取り、実際に会うことが大事です。
でも、今は気軽に会うことができません。そんな時だから普段していない連絡をしてみるいい機会だと思うのです。今は、ZOOMなどでも連絡がとりやすくなりました。
たとえ、ネット上のバーチャルなコミュニケーションでも貴重なものです。是非、そうしたアプローチを心がけてみては如何でしょうか。
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さて、今日はここまでにしましょう。
では、また!
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(2020.5.16記)